ブラジル流クリスマスの過ごし方

ブラジルのクリスマス

南半球にあるブラジルのクリスマスは真夏です。サンタクロースは半袖短パンに汗拭きタオルまで用意しなければなりませんね。クリスマス感のない夏にクリスマスのイメージがないブラジルでのクリスマスの過ごし方をご紹介しましょう!

ブラジルクリスマスの料理

クリスマスは家族の日

クリスマスが近くなってくると話題は『クリスマスはどこで過ごすか』で持ちきりです。ブラジルはカトリック教徒の多い国なので、25日は祝日です。仕事は24日の午前中までで切り上げ、ディナーやパーティーの準備にとりかかります。女性たちはサロンや美容室などでヘアスタイルや、ネイルなどを整えたりし、身支度にも忙しい日になります。24日のクリスマスイブの夜から家族や親戚で集まり、盛大にパーティーをします。25日は教会のミサに参加します。

ブラジルのクリスマスは基本的に家族で過ごしますが、近所の人や友人などで予定がない人がいれば、誘い合ったりしながら一緒にお祝いすることが多いです。それぞれの家だったり、海辺や、別荘などで過ごす人もたくさんいます。AMIGO SECRETOと呼ばれるブラジル流のプレゼント交換をしたり、クリスマスディナーを持ち寄り楽しみます。

日本で定番のクリスマスケーキを食べる習慣はありませんが、クリスマスならではのメニューが並びます。ディナーをいただく前にクリスマスへの感謝の気持ちを述べます。たくさんのご馳走が揃っていますので、夜通しで数回食べたりする場合もあります。

パネトーネ

ブラジルのクリスマスの食べ物といえば、パネトーネ!

イタリア系移民から伝わったパネトーネ菌を使用したドライフルーツ入りのパン(ブラジルではケーキに属する)です。このパネトーネは、ドライフルーツ入りのものと、チョコレートチップ入りのものがあり、子供達にはチョコレートチップが入った“ショコトーネ”が人気のようです。クリスマスの贈り物の定番となっているので、この時期のスーパーマーケットには山のように天井まで積まれたパネトーネが売られています。大きさも色々あり、会社や学校からもらったり、お世話になった人や大切な人に送ったりできるようになっています。本場イタリアのパネトーネと比べて、しっとり食べやすくやや甘めのものがブラジルでは好まれているようです。

ブラジル定番クリスマスメニュー

・Peru (七面鳥)
・Lombo(豚のオーブン焼き)
・Chester(鶏の丸焼き)
・Tender(豚ハム)
・Farofa Completa(具だくさんファロッファ)
・Salpicão(野菜を細かく刻んでマヨネーズであえたサラダ)
・Arroz a Grega(レーズン入りピラフ)
・Rabanada(シナモン味の揚げフレンチトースト)
・Panetone(パネトーネ)
・Doces(ムース、ゼリーなどのデザート)
・Frutas(フルーツ盛り合わせ)
・Vinho(ワイン)
・Champagne(シャンパン)

その他、バカリャウ料理や、カイピリーニャやバチーダなどのアルコール類も含めブラジルならではのメニューが並びます。〇〇ナタリーノ(〇〇クリスマス風)などと普段の料理をスペシャルにアレンジするレシピもたくさんあり、家庭各々のディナーを楽しみます。

ブラジルクリスマスの町デコレーション

クリスマスの街の様子

この時期は街中のいたるところで、クリスマスのデコレーションがされ、賑やかなブラジルが更に賑やかになります。ショッピングモールでは毎年違うテーマでクリスマスの装飾が施され、大掛かりなものでは、イベントスペース一帯がサンタ村のようになったり、北欧の街をイメージしたり、動物園とクリスマスのコラボレーションがテーマの装飾なんていう面白いものもあったりします。どれも本格的でショッピングモールにいることを忘れてしまいそうなくらいの気合の入ったデコレーションです。

ブラジルのサンタクロース

ブラジルのポルトガル語でPAPAI NOEL(パパイノエル)と呼ばれるサンタクロースの恰好をしたスタッフや、MAMÃE NOEL(ママイノエル)と呼ばれるスカート姿の女性のサンタクロースもいたりして、フォトスポットなどで一緒に写真を撮る事もできます。サンパウロやリオデジャネイロでは、公園や湖のクリスマスデコレーションが有名です。巨大なツリーや、イルミネーション、各種屋台なども出店して多くの人で賑わいます。

ブラジル南部にはドイツや北欧系移民がたくさんいるので、街全体が北欧のクリスマスそのものになります。その中でも“クリスマスの街”として知られるリオグランデ・ド・スウ州の山間部にあるグラマードでは、光のデコレーションのイベントを毎年行っており、ショーやパレードなどを楽しめることで知られ、世界各地から観光客が訪れています。

ブラジル南部のクリスマス

ブラジル建物のクリスマスデコレーション

クリスマスは1月6日まで

クリスマスの装飾は、キリストが誕生した25日から12日後の翌年の1月6日まで続きます。もみの木を片付けるのは1月7日です。

キリストの誕生を告げる星を見た3人の学者が、イエスの元を訪れ、『黄金』『乳香』『没薬』の3つの贈り物を捧げ、その誕生を祝福したという日を公現節と呼び、1月6日は重要な日になりました。
つまり、キリストが神の子として人間の前に現れたとされる日までが、クリスマスのお祝いとされているので、クリスマスは1月6日まで続くのです。

日本ではクリスマス(25日)が終わったら、すぐお正月の準備に切り替えますが、ブラジルでは年を越してもクリスマス気分を長く楽しめる穏やかな時間が流れています。クリスマスから年始の期間は家族や親戚で集まって楽しいひと時を過ごしたり、旅行や別荘へ行きプールや海でカイピリーニャなどを片手に休みを満喫する様子がみられます。クリスマス期間中は“Feliz Natal !!”(フェリース ナタウ)ポルトガル語でメリークリスマスと言いあい、大いに祝います。

キリストが誕生した日

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