ブラジルには息をのむような美しい絶景スポットが数多くあります。
自然の美しさに恵まれた広大な国土をもつ国であり、多彩な景観や独自の自然形態や文化など、国外からの観光客はもちろん、ブラジル国内の人々も魅了するブラジルの絶景を今回は10箇所厳選して紹介します。
1. イグアスの滝
2. コルコバードの丘のキリスト像
3. フェルナンド・デ・ノローニャ諸島
4. レンソイス国立公園
5. ボニート
6. グラマード
7. ペトロポリス
8. カノア・ケブラーダ
9. イパネマビーチ
10. シャパーダ・ジアマンティーナ
1. イグアスの滝
ブラジルとアルゼンチンの国境に広がる世界最大の滝の一つであるイグアスの滝は、壮大な景観と、迫力ある自然の豊かさを感じられる絶景スポット。
１度訪れると、何度も訪れたくなるほど印象的な場所としても知られる魅惑の世界遺産です。
滝の中心部ではマイナスイオンたっぷりの水しぶきに包まれ、迫力ある滝音以外は何も聞こえず、自然の力強さに圧倒されます。
また、イグアスの滝では虹が見られる確率が非常に高く、自然が作り出す奇跡の絶景は訪れた人々に感動を与えてくれます。
ボートツアーやヘリコプターツアーなどのアクティビティも充実しており、ブラジル側、アルゼンチン側どちらからもイグアスの滝を様々な角度から楽しむことができます。
ボートツアーでは、滝中心部にはさすがに近づけませんが、中心部まで向かう途中にある無数の滝の下をくぐるイグアスの滝ならではのボートツアー体験ができます。
滝の周辺には豊かな生態系をもつ熱帯雨林が広がり、色鮮やかなインコなどの鳥類や昆虫などに出会えます。
近くには、カラフルな鳥類との触れ合いが楽しめるテーマパークや、ブラジルとパラグアイの国境にある世界最大級のダム、イタイプへ訪れる事ができます。どちらもイグアスの滝から近くにあり、同日に行く事が可能です。
イタイプでは、世界で最も大規模なダム・水力発電所の巨大さと迫力の水流を間近で見学することができます。
2. コルコバードの丘のキリスト像
リオデジャネイロのアイコンにもなっている観光名所、コルコバードの丘のキリスト像は、コルコバードの丘の頂上から街を見おろす巨大なキリスト像です。
飛行機でリオの上空に入ると、キリスト像が両手を広げて歓迎してくれるような印象を受けます。
1922年のブラジル独立100周年を記念して救世主キリストの聖域として建設された、人口の多くがクリスチャンであるブラジルのキリスト教のシンボルです。
キリスト像の中は礼拝堂となっており、足元からは、リオの美しい絶景を一望でき、ポンデアスーカルや、リオが誇るビーチ群など、美しい自然景観を持つリオの都市をパノラマで見渡すことができます。
キリスト像の美しい姿や景観を写真に収めたいなら、ぜひ午前中に訪れる事をおすすめします。リオならではの景色がたっぷりと楽しめます。
夜間にライトアップされたキリスト像も、昼とは違った幻想的で美しいです。イベントに合わせたカラーのライトアップで彩られるキリスト像は度々話題になり、人々を楽しませてくれます。
コルコバードの丘のキリスト像を含めたリオデジャネイロの景観は、世界遺産に登録されています。
3. フェルナンド・デ・ノローニャ諸島
フェルナンド・デ・ノローニャはブラジル北東部の大西洋にある群島の主島で、周囲の海域も含めてフェルナンド・デ・ノローニャ国立海洋公園として世界遺産に登録されています。
スキューバダイビングやシュノーケリングなどのアクティビティが人気で、透明度の高い海で、サンゴ礁やカメやイルカなどと出会えることで知られています。
世界のベストビーチランキングでも、フェルナンド・デ・ノローニャは世界一のビーチに選ばれたことがあり、一度は訪れたい憧れの場所として知られています。
世界遺産の為、入島制限がありますが “ブラジルの極上の楽園” なので、一生に一度は訪れたいスポットです。
入島の際に、空港で滞在日数に応じて1 日あたり約2,300円の環境保全税の支払いが義務付けられています。入島人数を制限することで、自然の美しさを保ち、動物保護、自然環境保護に尽力しています。
エコツーリズムの先進地としても有名なフェルナンド・デ・ノローニャは、絶離された未知の島々として特異な生態系を有しており、世界的にも注目されています。
フェルナンド・デ・ノローニャでの滞在は、身も心も浄化され地球を肌で感じる特別な時間になりそうです。
4. レンソイス国立公園
レンソイスは、“ブラジルの白い砂漠”と称される、リオグランデ・ド・ノルテ州にある美しい白い砂漠が広がる自然保護区です。
白く美しい砂丘が波のような模様を描き、自然が作り出したラグーンが砂丘間に無数に出現した光景が、異世界のようでとても印象的な場所です。
その美しい自然景観を求め、世界各国から観光客が訪れる近年最も人気のあるブラジル観光スポットの1つです。
広大な白い砂丘に水がたまった美しいラグーンが出現する時期には、たくさんの観光客が訪れます。
レンソイス国立公園は、雨季と乾季によって風景ががらりと変わります。
雨季には水がたまり、自然のラグーンが砂丘の間に無数に出現し、乾季には一部の水たまりが干上がり、白い砂丘が波うつ模様を楽しめます。
水がたまる雨季のレンソイスでは、トレッキング、シュノ―ケリング、バギーによるツアー、パラグライディングなど、たくさんのアクティビティを楽しむことができます。
一生に一度は訪れたい天国のようなブラジルの白い砂漠、レンソイスで、他にはない素敵なひと時を過ごせます。
5. ボニート
ボニートは、ブラジルのマトグロッソ・ド・スウ州にある純度の高い水源のある観光地です。
自然の美しさと、多彩なアクティビティでリピーターが多いことで知られています。
自然愛好家やアウトドア好きには、まさに理想郷といえる場所です。
ボニートは抜群の透明度を誇こる川、湖、洞窟、滝、そして多様な野生動植物の宝庫で、ブラジルのエコツーリズムの拠点ともいえます。
ボニート周辺では、透明度の高い川や湖、水中洞窟でウォーターアドベンチャーができ、美しい水中世界を楽しめます。
ボートツアーでの探索では、川や森林に囲まれ、エコツーリズムならではの自然の景観を堪能でき、洞窟探検ツアーでは、美しい鍾乳洞や地下河川を見に行く事ができます。
特にロイヤルブルーカラーが宝石のように美しいラゴ・アズーウ鍾乳洞は必見です。
サファリツアーなどもあり、ジャガーやオオワシなどのこのエリアならではの野生動物に出会えることも。
シュノーケリング、ダイビング、川下り、スラックライン、SUP 、ジップライン、また周辺のエコパークでは自然散策や、カヤック、乗馬なども楽しめます。
川下りでは、ウェットスーツを着て、シュノーケルを付けてのフローティングツアーが人気です。透明度の高い美しい川を魚たちと同じ目線で流れて行く体験は他ではなかなかできません。
ボニートはポルトガル語で “美しい”。その言葉通りブラジル最高純度の水や特別な自然の美しさを感じられる場所です。体感したら一生忘れない思い出になりそうです。
6. グラマード
ブラジル最南端のリオグランデ・ド・スウ州にある“グラマード”は、ブラジルのヨーロッパと称されるように、ヨーロピアンスタイルの建築物、美しい庭園、湖、山々等の自然の景色の美しさで有名な都市です。
グラマードの街は、ヨーロッパ系移民（ドイツ、イタリア、ポルトガル）が多く、まるでヨーロッパにいると錯覚するような独自のスタイルを持っています。
国内からの観光客も多く、ブラジルのイメージにはあまりない、“寒いブラジル”を景観や文化を通して体感できる観光都市です。
特にクリスマスシーズンは美しいイルミネーションで街中が彩られ、世界各地から訪れる観光客でグラマードの街は賑わいます。
ブラジルのクリスマスは南半球の為、ほとんどの地域が真夏の暑いクリスマスになりますが、グラマードは真夏の時期でも平均気温が15度以下なので、ヨーロピアンな街の景観も相まってブラジル国内でヨーロッパスタイルのクリスマスを過ごす事ができます。
寒い地域の特性を生かして、チョコレートやワインなどの工場が多く、施設での体験型見学ツアーなどに参加できるのもグラマード観光の楽しみの一つです。
グラマードは標高が高い地域ということもあり、山々や丘からは自然豊かな景色を望む事ができます。庭園や公園もたくさんあり、湖、滝、植物などの四季折々の景色を楽しむことができます。
冬になると雪をかぶった山々の雪景色と、街のイルミネーションで幻想的な雰囲気に包まれます。
グラマードにはお洒落なカフェやレストランがたくさんあり、庭園やテラスからは、コーヒーやスイーツを楽しみながら街の雰囲気に浸る素敵な時間を過ごせます。
7. ペトロポリス
リオデジャネイロの市街地から日帰りで訪れることができるペトロポリスはリオデジャネイロの避暑地。ブラジル皇帝の夏の宮殿や美しい庭園があります。
特に夏の暑い時期に涼しい気候を求めて休暇を過ごすのに最適なスポットです。日本でいう軽井沢のような高原リゾートです。
郊外ならではの美しい自然環境に囲まれており、山々の緑豊かな景色が楽しめます。
ハイキングや自然散策で山々はもちろん、湖畔や川と共にゴシック様式の歴史ある建築物などの景色が楽しめます。
ペトロポリスは、ブラジル皇帝ペドロ2世の帝国の宮殿があったことで知られており、「皇帝の都市」としてブラジルの歴史に欠かせない場所です。
ペドロ2世はブラジル帝国の最後の皇帝であり、ペトロポリスにはブラジル帝国の歴史に関連する多くの建造物や博物館などがあります。
現在、ペドロ2世の宮殿は展示施設として使用されています。内部見学の際は、専用の履物を履いて見学することができます。
大聖堂や、宮殿、皇帝博物館などの歴史的な建造物、文化的なイベント、自然環境が共存するペトロポリスは、ブラジルの歴史を辿れる由緒ある観光都市であり、リオデジャネイロの人々にとって憩いのリゾート地ともいえる場所です。
8. カノア・ケブラーダ
ブラジル北東部のセアラー州のフォルタレーザにあるカノア・ケブラーダは、赤褐色の崖と白い砂浜、ターコイズブルーの海のコントラストが美しい景観と、ビーチアクティビティが楽しめるエキゾチックなビーチリゾートです。
三日月と星のマークがカノア・ケブラーダのシンボルとして至るところにみられます。
まるで映画の中の世界のような不思議なパワースポットで知る人ぞ知るブラジルの秘境ビーチの１つです。
風が強いことでも知られているカノア・ケブラーダでは、風を利用して波に乗るウィンドサーフィンやカイトサーフィン、パラグライディングなどが人気のアクティビティです。
他にもバギーでビーチ沿いを走れるエキサイティングなライドが楽しめます。
ビーチリゾートらしく昼夜を通して賑わっており、美しい景色を楽しみながらカフェやバーでリゾートならではの特別感ある時間を過ごすことができます。
特に夕日を見ながらのサンセットビーチは格別で、赤褐色の崖をさらに赤く染める光景はとても感動的です。
また、アーティスティックな街としても有名で、ギャラリーや手工芸品のショップなどもたくさんあり、地元のアーティストがオリジナリティあふれる作品を展示・販売しています。
リラックスしたビーチでの休暇を楽しみたい方、アクティビティ満載のアドベンチャーを楽しみたい方、個々に合った過ごし方ができるのもカノア・ケブラーダの魅力です。
9. イパネマビーチ
リオデジャネイロにあるイパネマビーチは、コパカパーナビーチと並ぶ有名なビーチです。二子山をバックに青い海と白い砂浜が美しい景色と、お洒落なビーチライフを楽しめるリオで人気のビーチです。
イパネマビーチは、イベントやフェイラ（市場）で賑わうコパカバーナビーチと、セレブの別荘なども多く、高級店が立ち並ぶレブロンビーチのちょうど中間にあります。
美しい青い海と白い砂浜が続くビーチ沿いには、高級ホテル群、レストラン、カフェ、ショップなどがずらりと並んでおり、ビーチはもちろん、ショッピングなどの街歩きも、ゆっくり楽しむ事ができます。
サーフィンやビーチバレー、ビーチサッカーなどのビーチアクティビティが充実しており、思う存分にリオのビーチを楽しむ事ができます。
また、リオデジャネイロ発祥のラケットスポーツ、フレスコボールがリオのビーチでは人気。フレスコボールはラリーを楽しむスポーツです。海の近くのショップで地元ならではのデザインのフレスコボールセットを購入できます。
リオのビーチを満喫できる、カンガや水着、アサイ―、焼きチーズなどのローカルフードの移動販売も楽しみの一つです。
夕方にはイパネマビーチの背後にそびえたつ双子山の奥へ沈んでゆく美しい夕日がビーチ一帯を照らします。
イパネマビーチはリオの中でも比較的安全なエリアといわれており、１日中美しいビーチライフを楽しめますが、訪れる際は安全対策も念入りに準備し観光を楽しみましょう。
10. シャパーダ・ジアマンチーナ
ブラジル人にとっても、一度は行ってみたいという秘境、それがシャパーダ・ジアマンチーナ国立公園です。
壮大な渓谷にあるテーブルマウンテン、巨大な洞窟群、そして幻想的で美しい地底湖、無数の滝、青く澄んだ川など、何十億年もかけて築きあげられた光景はまるで神が作った芸術作品のようです。数々の地球の神秘に出会える、まさに秘境と呼ぶのにふさわしい場所です。
シャパーダ・ジアマンチーナとは、ポルトガル語で“ダイヤモンドの大地”といったところ。かつてこのエリアが、ダイヤモンドや金の産地だったこともありますが、地域一帯が自然界の宝のようなところです。
シャパーダ・ジアマンチーナのシンボルともいえるテーブルマウンテンの丘や山では、360度広がる絶景の中心に立ち、偉大な自然をパノラマで思う存分に体感することができます。
ラパ・ドーセ洞窟では、天然の美術館ともいわれるように、広々とした洞窟内の至るところで自然が作りだした鍾乳石のアートが見られます。
青く澄んだ綺麗な川や洞窟では、ウォーターアクティビティが充実しており、カヤック、シュノーケリング、ジップライン、ＳＵＰなどが楽しめます。
深さ60ｍほどもある神秘的な地底湖でのシュノーケリングでは、地底湖にいながら空中浮遊しているような貴重な体験ができます。
手つかずの自然を満喫できるシャパーダ・ジアマンチーナで、想像をはるかに超える異世界アドベンチャーを体験してみては。
