ブラジルのパスコア(復活祭)の楽しみの1つといえば、大きな卵型のチョコレートを贈り合うこと。子供はもちろん大人も大好きなイベントです。パスコアの日が近づいてくると、街中のお店がラッピングされた大量のチョコレートで溢れかえります。卵型のチョコレートの中身にはお菓子が入っていたり、おもちゃが入っていたり。要するに周りはチョコレートで、中は空洞になっています。なかには何も入っていないものもあります。
そんなチョコレートの空洞スペースにガナッシュや、ココナッツクリーム、キャラメルクリームなどを流し込んで作る、“オヴォ・デ・パスコア・デ・コリェー”が、近年は大人気です。コリェーとは、ポルトガル語でスプーンの意味。その名の通り、スプーンですくって食べるチョコエッグです。中身がぎっしり詰まっていますので、持ってみるとずっしりとした重みがあります。
ショコラテリア(チョコレートショップ)や、コンフェイタリア(お菓子屋さん)には、たくさんの種類のオヴォ・デ・パスコア・デ・コリェーがショーケースに並びます。各家庭でも、オレオなどのお菓子やイチゴなどのフルーツをお好みでトッピングしたりしてオリジナルの手作りオヴォ・デ・パスコア・デ・コリェーを楽しみます。
パスコア(復活祭)とは
パスコアとは、「イエス・キリスト復活記念日」です。弟子であるユダの裏切りで、十字架にかけられイエス・キリストはゴルゴダの丘で人間としての生涯を終えてしまいますが、「3日後に復活する」との予言を残しました。そして、予言通り3日後の日曜日に復活したと言われています。その奇跡の復活を記念した祝祭として、パスコア(復活祭)が誕生しました。キリスト教を信仰する人々にとっては、とても重要な祝祭となったのです。
この奇跡の祝祭としてパスコアは誕生しましたが、時を経てアングロサクソンの春を祝う祝祭とも融合して今に至っています。寒い冬が終わり、キリストの復活祭とともに春の到来を祝う、一大イベントとなったのです。
パスコアは、「春分の日後の最初の満月から数えて最初の日曜日」なので、毎年日付は変わります。そして、卵はキリスト教において生命誕生の象徴であり、キリスト復活祭であるパスコアのシンボルでもあります。
この繋がりから大きな卵型チョコレートもパスコアのイベントには欠かせないものになりました。もし4月にブラジルへ訪れる際は、チョコレートでいっぱいのパスコアの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
>SORTE Brazil レリジオーゾス商品一覧をみる