エスカプラーリオとは
エスカプラーリオ(Escapulario)とは、「肩」を意味するラテン語「scapula」に由来する言葉です。元々はベネディクト派の修道士がお守りとしてエスカプラーリオを使用していました。修道士たちが「肩に掛け、前と後ろにながしたお守り」が、エスカプラーリオの始まりと言われています。
◆ベネディクト派
(中世ヨーロッパでのキリスト教の修道会。529年、モンテ=カシノ修道院を創建したベネディクトゥスが定めた修道院の戒律をまもり、キリスト教の信仰を深めることを目的とした修道会の事。ブラジルではサンベントと呼ばれている。)
そんな背景もあり、エスカプラーリオはお守りとしてカトリック教徒の間で広く用いられるようになりました。エスカプラーリオは、前と後ろにヘッドが付いていて、“ 前からも後ろからも守ってもらえる”お守りネックレスです。つまり2つヘッドが付いており、そのほとんどは片方がキリスト、もう片方に聖母マリアが描かれています。ブラジルでは、ノッサセニョーラアパレシーダやサンベントがデザインされたエスカプラーリオも人気です。
時は過ぎ、ブラジル人サッカー選手や、著名人などがお守りとしてエスカプラーリオを身につけ世界に広まっていった事により、次第にファッションアイテムとしても注目されるようになりました。
現在ブラジルではより身近な場所で日常的に販売されています。教会やアクセサリーショップはもちろん、エスカプラーリオ専門のアクセサリーブランドなどもあります。また、金属、木製、プラスチック製などの様々な種類があり、頭からかぶり、首にかけるだけで簡単に身につけられるシンプルなデザインがほとんどです。取れないように途中を結んだりして長さを調節できる紐タイプのものもあり、ミサンガのようにずっと身に着けている人もいます。男女ともに日常的に身につけられるお守りアクセサリーのエスカプラーリオ。生涯ずっと愛用できるあなただけのエスカプラーリオを見つけてみてはいかがでしょうか。